| English page is here. |
| ロジスティックス最適化 |
ロジステイックス最適化ツール
大量の物品が流通し消費される現代において、ロジスティックス(物流)の最 適化は社会構造の効率化のための重要な課題となっています。しかしこの分野 の問題は、複雑な組み合わせを解く必要がある上に、考慮すべき制約も多く、 さらにトラックの移動時間など地理的情報を必要とすることなどの困難さから、 これまで実用的なシステムは多くありませんでした。そこで、高度に数理的な 最適化アルゴリズムと詳細なデジタル道路地図を持つ地理情報システムを組み 合わせることで、配送経路最適化ツール(Vehicle Routing Planner: VRP)、 幹線輸送最適化ツール(Modal-Shift Transportation Planner: MSTP)、倉庫 配置最適化ツール(Warehouse Location Planner: WLP)、幹線輸送コストを 考慮する倉庫配置最適化ツール(Warehouse Location and Transportation Planner: WLTP)などの実用的なシステムを研究・開発し、物流の効率化に貢 献しています。 |
集配拠点からの荷物の配送、集配拠点への集荷、製造工場への部品の納入など、 地域的な物流はさまざまなところで必要とされています。 本ツールは、このような物流において、トラック数が最小になるように配送先/ 集荷先をトラックごとに割り当て、それぞれの最短経路を求めます。 1つのトラックに割り当てられた配送先/集荷先を一巡する経路を、 巡回セールスマン問題の高速解法に基づいたヒューリスティックで高速に生成します。 また、配送先/集荷先における時間枠、トラックの労働時間枠、積載量などの 各種制約を考慮します。 |



全国にある物流拠点間の貨物輸送(いわゆる幹線輸送)には、トラック経路を 決める問題と貨物経路を決める問題が含まれます。貨物経路の決定では、 輸送モードの選択(Modal-Shift: モーダル・シフト)、すなわちトラックを 使うか、鉄道を使うか、あるいは海上輸送にするか、によって物流コストが 大きく変わるため、貨物ごとの輸送モードの最適選択が必要とされます。 本ツールは、トラック経路・貨物経路・輸送モードを最適に決定することで、 幹線輸送を最適化します。 抽象的な解空間での探索手法と最急降下法に基づいたアルゴリズムを採用して おり、幹線輸送計画を高速に求めることができます。 |


複数の顧客に、複数の倉庫から物を配達する業務においては、倉庫の数と配置 によって、輸送費と倉庫の固定費の総和の値は大きく変化します。そこで、こ の輸送費と固定費の総和(総費用)を最小にする倉庫の数と位置を見つけだす のが本ツールの目的です。 現状の倉庫を統合・再配置する際の、また、新規 倉庫の立地候補を決定する際の「決定支援ツール」として有効に活用できます。 輸送費や固定費の計算に利用する目的と、顧客位置、倉庫位置を特定する目的 のために、道路のデジタル・マップを有効に利用しています。 およそ6000人のお客様に配送する11箇所の部品倉庫の再配置問題を検討 した事例では、全体の総費用をおよそ1割削減できる新たな倉庫の数と位置を 効率的に見つけ出しています。 大規模な現実の問題に対応できるのが、本ツールの特色です。 |

サプライチェーン全体に渡って発生する様々なコストを考慮して、最適な倉庫 の数と位置を決定する最適化ツールです。 このツールは、MSTPとWLPの最適化エンジンを協調させて動作させるアルゴリズ ムを採用しています。それによりMSTPやWLP単体では不可能だった、 メーカー工場から小売店に至る製品物流全体の最適化を実現します。 また、配達リードタイムや在庫切れ確率なども考慮することができ、お客様に 対するサービスレベルも考慮した最適化を行うことができます。 そのため、サプライチェーンの変革の際などに使用すると、本ツールは大きな 効果を発揮します。 |


地理情報処理技術
ロジスティックス最適化ツールでは、道路情報を用いて、複数の地点間の実距 離・時間距離を非常に頻繁に計算しなければなりません。このために、我々は複数 の地点間の最短距離を高速に計算するアルゴリズムを開発しました。 道路ネットワークのデータ構造を利用して実現されたこの技術は、日本IBMの 地理情報システム・ソフトウェア「Super−IFMAP」に採用されました。 同時に、グラフ・ネットワーク上の TSP(巡回セールスマン問題)のソルバー も研究・開発しました。 |

学会での発表・論文・著作物
関連情報
|
| Last modified 5 August 2004 |